アニメ業界の方から就職希望者への言葉

会場で配布された資料

こんにちはJinke(@jinke_sbs)です。

3月6日(火)、京急蒲田駅前の大田区産業プラザにて、アニメ業界就職フェア『ワクワーク2019』が開催されました。アニメ業界から多数の企業・団体が参加し、多数の学生や転職希望者も来場していました。

その中で、アニメ業界で第一線に身を置く業界の方から、アニメ業界で就職するというのはどういうことなのか「好き」を仕事にすることとはどういうことなのかについて講演も開かれていました。

私自身が聞いた中で、印象的なお話を自身への備忘録も兼ねて書き留めておきたいと思います。

↑イベントの業界参加者の方のインタビューが掲載されています。すっごく貴重なお話なので是非読んでください!

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ある編集者の方の話

面接に来る人の質問で多いのは「私ってこの業界に向いていますでしょうか?」「私に仕事を続けていく才能とかありますでしょうか?」という質問なんですが、そんなの他人に分かるわけないし、その人自身にしか絶対分からないです。

自分が何に向いているのか、何の才能があるのかは若いうちには中々分かりません。とにかく色々チャレンジしてみることが重要かなと感じました。

次に多いのが、「お父さんお母さんに心配かけたくない、安心できる仕事をしたいのですが…」という質問です。いや、順当に行けば先に死ぬのはあなたの両親であって、あなたの人生に対して誰も責任は取ってくれませんよと言いたいです。

これは私自身も日頃から感じていることのひとつです。それぞれ個人で事情は異なるのでしょうが、もし家族や親族でしがらみがなく両親にも理解があるならば、自分の挑戦してみたいことをやってみる、貪欲にチャンスにつかみに行ってみたら良いと思います。

ある代表取締役の方の話

この業界、人付き合いが多くて、毎晩飲みに行く感じですね。そういうのが辛い人には厳しいかもしれない。あと、なんでみんな名刺持ってきてないのでしょうか。それがとっても不思議ですね。学生だからって作ってはいけないなんて決まりはないし、もし渡して顔とか覚えてもらえれば印象に残って他の人よりもすごく有利になりますよ。

「好き」が「嫌い」になるかもしれないので、その覚悟はしたほうが良いです。

「好き」なことに関わる内に「嫌い」、あるいは「イヤな」ことをしなければならない場合も多々あります。特にアニメ業界だと人との関係が結構重要になるらしいので夜のお付き合いも重要です。締切があるときは徹夜で追い込みをかけることもあります。(落ち着いたらしっかり休みを取るようですが。)

好きなことにチャレンジするなら少々の挫けそうなことがあっても、前に進もうとする「覚悟」はもっといたほうが良いのかなと思いました。

名刺の話ですが、後述する視野を広く持つ話にも繋がっていると思います。これやったらうまくいくんじゃないか、うまくいきそうと感じることならガンガンやってみる。これってアニメ業界に限らず社会全体でも大事なスキルだなぁと。

トリガー取締役の舛本和也さんの話

午前中にはトリガーの舛本和也さんも基調講演をされていました。舛本さんは好きな業界で仕事がしたい、好きな業界に関わって仕事がしたのなら、視野をとにかく広く持つことが大事とおっしゃっています。

2020年東京オリンピックの年がアニメ業界の環境としてもひとつのターニングポイントと考えていて、近年海外の顧客がどんどん増えています。求められる作品の傾向としては高予算、そしてハイクオリティのモノになります。なので、優れた企画力、高い語学力を持った人材は特に需要がありますね。

2016年『君の名は。』の大ヒットを皮切りにチャイナマネーのアニメ投資が盛んなようです。それに限らずヨーロッパ、北米、東南アジア、果ては中東までお話が出てきているようです。日本のアニメコンテンツを海外に売り出していくため、人材にも多種多様なスキルを持った人が求められています。

視野を広く持ち、企業分野を決めすぎず、自分に合った所を見つけましょう。

まとめ:個人的に考える「『好き』を仕事にすべきか」論について

一連のお話を伺っているうちに、『野球』の話で例えを考えてみました。例えば野球が好きとします。じゃあ野球”プレーヤー”になって”フィールド”に立とうというのは、達成できたら素晴ららしいけど確率は超低い、できたとしても激しい競争が待っています。アニメ業界に例えると制作進行、アニメーター、声優が野球”プレーヤー”です。皆さんは”スタジアム”にいる”ファン”の立場にいると思います。

ここで、”フィールド”ばかりに注目するのではなく、視野を広く持ってみましょう。そこには”プレーヤー”を支えるスタッフや関係者。試合をするために場を整えてくれる技術者。そればかりではなく、野球のことを世間に伝えたり、批評したり。あるいは野球のグッズ作ったり、”スタジアム”の外にも何らかの形で野球に関わって仕事をしてる方は、もうほんとに莫大な数います。舛本さんの言う視野を広く持つというのはこういうことなのかなと。その沢山の”野球”に関わる仕事の中で、自分が働ける適切な場所を精一杯に模索して見つけ出すことが重要なんだと思いました。

アニメの制作進行として求められる人とは
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