ファンとクリエーターをつないでお布施できるWebサービス『Ofuse』

アニメファン、オタクの間で”お布施”という言葉が使われることがあります。言葉の意味通りDVDやグッズを買ってアニメ関連企業、またはクリエーターを金銭的に支援しようとする意味合いで使われます。ですがこれらの商品は高額になることも多く、お金に余裕のない学生にとってはなかなか手が出しづらいことが多いです。またクリエーター自身の取り分はその内の何割かに減ってしまいます。「数十円、数百円程度でもいいから直接お布施したい!」と考える人も多いのでは?筆者もその一人です。そんなニーズを解決しようとするWebサービスが今月末にリリースされる予定です。名前もそのまんまに『Ofuse』!今回は代表の宮村哲宏さんにお話を伺ってきました。

今回お話を伺った場所であるASAC

※1月19日現在、プレ登録受付中!

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Ofuseとは?

-今回はお時間をとって頂きありがとうございます。まず簡単にOfuseとはどのようなサービスなのですか?

簡単に一言で言うならファンがクリエーターと直接つながってお布施できるサービスです。みんな経験があると思うのですが好きなアニソン、好きな絵師のイラスト、好きなアニメの特定のシーンを見て、「あ~こんな良いものを作ってくれた人にお布施したい~少しでも良いから~」と思うことってたくさんあったと思います。でも今まではそれをする方法が無かった。Ofuseのサービスは1文字2円で10円から利用することができて、例えば「ありがとう」のメッセージを送ったら、5文字なので10円のお布施がクリエーターにできるという仕組みです。

-ですが10円まるまるクリエーターの懐に入るわけではないですよね?

その通りです。サービス運営をしていく上で必要最低限の手数料は頂いて、その差額はクリエーターさんの所に入金されるというシステムです。でもこれって本当に必要最低限の手数料しか頂いていないんですよ。私達運営もみんなオタクやファンなので僕らが不必要に儲かっちゃったら本末転倒で意味無いじゃないですか…。(涙)

-なるほど。熱い想いは伝わってきました。Ofuseを通じて支援したら何かお礼をもらえたりするのですか?

いえ、このサービスはファンやオタクの人たちの純粋な「お布施したい!」という想いに寄り添ったものなんです。例えばCAMPFIREとかで支援したら何らかのリターンを得ることがあるのですが、Ofuseではそういったものは無いんですね。ファンレターに対する返信もありません、クリエーターの方の負担になってしまうので。海外では純粋なお礼の気持ちを込めてチップを渡す習慣がありますが、そういった感覚に近いものと考えています。

システムについて

-どういったクリエーターが登録できるのですか?

こういう人でなければダメといった制限はありません。漫画家、アニメーター、アニソン歌手、イラストレーター等、何らかの創作活動をしている方であれば大丈夫です。ただユーザー登録にはTwitterアカウントを利用するのでそちらだけ用意してもらう必要があります。お布施するファン個人が「支援したい!お布施したい!」と思うクリエーターの方がいたら、その人にOfuseの利用を促して頂いたらありがたいです。現在のプレ登録では、ファン側、クリエーター側の区別なくユーザー登録していただいています。

-Twitterアカウントを利用して登録するとのことですが、なりすましやマネロン等の不正利用が気がかりです。

その点は本当に信用に関わる部分なので、Ofuse側もしっかりチェックする体制は整えています。ただ、ファンの方々自身にもしっかりとそのクリエーターさんの作品か、その人本人なのか事前に確かめてお布施して頂くことを推奨しています。

-決済方法について教えてください。

現状ではクレジットカード、デビットカード決済のみとなっています。クレジットカードが作れない未成年の方はプリペイドクレジットカードを購入していただくか、デビット機能付きの銀行口座を開設してもらうとご利用いただけます。将来的には仮想通貨の決済も考えています、手数料が格安なので。決済システムは世界で利用されて信頼性のあるStripeを採用していますので、Ofuse側でクレジットカード情報を管理することはありません。

-先程信用のお話が少し出ました。東京都公認というツイートを見かけましたが、これはどういうことですか?

東京都が運営している青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)という施設がありまして、Ofuseはこの第5期受講者に認定されています。この受講者として認定を受けるとオフィス、コワーキングスペースの提供を受けることができ、他の企業家の方からもアドバイスを受けられたりします。この認定を受けるプロセスで書類審査、プレゼン等の審査は受けていますので、パッと出のアヤシイ集団ではないことをご理解いただければ…。 (笑)

ASACの施設。コワーキングスペースや会議室の利用ができる。

Ofuseが将来目指すところ

-海外展開も考えているのですか?

もちろんです。海外では寄付文化やチップ文化が根付いているので支持は得られやすいと考えています。海外のファンやオタクほど「クリエーターに還元したのにできない!」といった意見は多く耳にするのでニーズは大きいと考えています。海外の方の感覚だと、donation(寄付)よりもtipsやgratuity(心遣い)のニュアンスがOfuseの考えるものに近いですが、今後本格的に展開する時に、私達の考える”Ofuse”の定義は私達独自の言葉で説明する予定です。中国の展開ではTwitterの利用は出来ないので、微博(ウェイボー)の利用などを考えていますが、どちらにせよユーザーが利用しやすい様にしたいですね。

-最近ではアニメ業界のブラック具合、特にアニメーターの方の労働環境が厳しいという認識がNHKの特集などで広がりつつあり、支援やお布施したいというファンも多いと思います。ですがアニメーターの方への直接のお布施はハードルが高いように思います。

まずアニメというのはアニメーターの方だけで作るものではなく、様々な技術職の方がいて、サポートするたくさんの裏方のスタッフさんがいて、たくさんの方のやっとの思いで作り上げるものです。そういった方々にもキチンとお布施できるようなシステムを作りたいと考えていて、私達も現在様々な試行錯誤をしている最中です。この問題はOfuseでもひとつのターニングポイントとして捉えており、社会的にも意義のあるものと考えています。

-最後になりましたが、Ofuseの理念、目指すところを教えてください。

”クリエーターが住みやすい、活動しやすい世界を作る” です。クリエーターの作品に心動かされた人が感動し、その感動や思いに対し気軽にお布施したり支援出来たりする世の中になれば、もっとクリエーターの方が自由に活動しやすい社会が来ると信じて私達も頑張っています!

-ありがとうございました!

※ファンもクリエーターもプレ登録受付中です!Twitterアカウントで1分以内に登録できます。

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